『元旦』と『元日』の違いは?間違った使い方の例も紹介!
2016/12/08
日本語は難しいものです。
言葉は似ているが、使い方が違う言葉も多くあります。
そして、「元旦」と「元日」。
これも言葉は似ていますが、使い方は異なってきます。
なので今回は、「元旦」「元日」の違いと、「元旦」と「元日」の使い分けを紹介します。
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「元旦」と「元日」の違いとは?
『元』の意味
まず、元旦や元日の漢字に使われる「元」ですが、
「元」の意味は、「一番はじめ」です。
なので元は、『1月1日』を表しています。
これを踏まえて、元旦と元日の違いを見ていきましょう。
『元旦』
元旦の「旦」は、
「朝」や「日の出」を意味しています。
なので、元旦は『1月1日の朝』を表しています。
『元日』
元日の「日」は、
そのままの「日にち」という意味なので、
元日は『1月1日その日』を表しています。
『元旦と元日の違いのまとめ』
元旦は、1月1日の朝。
元日は、1月1日。
です!
なので、1月1日の朝という「朝限定」なのか、
1月1日という「1日のこと」なのかという違いですね
しかし、本来はそのような違いがあったのですが、
今では、元旦=元日という同じ意味合いにもなってきています。
「元旦」と「元日」の使い分け!
元旦と元日の違いがわかったと思います。
それでは元旦と元日の使い分けですが、良くある間違った使い方を例に紹介していきますね。
『元旦の朝』✖️
元旦には、1月1日の朝という意味があるので、
元旦の朝だと、朝が被ってしまいます。
なので、「元旦」や「元日の朝」が正しいですね。
『1月元旦(元日)』✖️
元旦、元日には、1月1日という意味があるので、
1月元旦だと、1月が被ってしまいます。
なので、「元旦、元日」や「1月1日」が正しいです。
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他にも正月に間違いの言葉があるので紹介します。
『新年明けましておめでとう』✖️
「新年」と「明けまして」は、
どちらも年明けを表しているので意味が被ってしまいます。
なので、「新年おめでとう」や「明けましておめでとう」が正しいです。
『年賀状で元日』✖️
本来、年賀状で元日という言葉を使うのは間違いとされています。
理由は、年賀状は朝に届くのが礼儀とされているからです。
なので、1月1日の朝という意味がある「元旦」を使うのが正しいです。
しかし、今では1月1日の朝に届かず、昼だったり、次の日に届くことが多くなっています。
その時は、元旦、元日を使わず、「平成〇〇年初春」「平成〇〇年1月吉日」が本来は正しいです。
現在は、年賀状=「元旦、元日を入れる」という認識があり、
1月1日以降に届く場合も年賀状に「元旦、元日」を入れる人が増えてきていますよ。
個人的に、年賀状には「平成○○年正月」という言葉を使えば間違い無いかなと思います。
『正月』はいつからいつまでのこと?
ちなみに『正月』という言葉ですが、
正月は、元旦や元日の1月1日だけのことを指すのではなく、1年の最初の月を表しています。
ということは、1年の最初の月は1月なので、この1月を正月ということになりますが、
実際はそうではなく、一般的には元日から3日間のことを正月と呼んだり、
松の内までのことを正月と呼ぶことが多いみたいですよ。
まとめ
今回は、「元旦」「元日」の違いと、「元旦」と「元日」の使い分けを紹介しました。
この記事を見て、元旦と元日の違いを知り、使い分けができたら嬉しいです(*^_^*)